バイクのチェーンのたるみはどれくらい?
バイクのチェーンを見て、
「これって緩すぎる?」
「2〜3cmくらいあればいい?」
「どこを測ればいいの?」
と迷う初心者は多いと思います。
結論からいうと、すべてのバイクに共通するたるみ量はありません。
車種によって規定値が違うため、自分のバイクの取扱説明書やメーカー公式情報を確認することが一番大切です。
例えばHondaの現行CL250ではドライブチェーンのたるみは30〜40mmですが、CB1000 HORNETでは58〜63mmとされています。同じメーカーでもこれだけ差があります。
つまり、
「バイクのチェーンは全部3cmくらい」
と覚えるのはおすすめできません。
まずは自分の車種の規定値を確認しましょう。

まず自分のバイクの規定値を確認する
チェーンを触る前に、自分の車種の規定値を調べます。
Hondaでは車種別Q&Aでもチェーンのたるみを案内しており、CL250では30〜40mm、Rebel 250では25〜35mmです。
このように車種によって違うので、ネットで見つけた他車種の数字をそのまま使うのは避けます。
取扱説明書が手元にない場合は、メーカー公式サイトから車種名+「チェーン たるみ」などで確認するのがおすすめです。
チェーンのたるみはどうやって測る?
基本的な確認方法は難しくありません。
Hondaの取扱説明書では、エンジンを停止し、平坦で安定した場所にバイクを置いたうえで、前後スプロケットの中央付近のチェーンを手で上下に動かして、移動量を確認する方法が案内されています。
測るときは、必ずエンジンを止めた状態で行います。
メジャーや定規をチェーン付近に当てて、
一番下まで動かした位置 → 一番上まで動かした位置
の差を見ます。
その数字が、自分のバイクの規定範囲内ならOKです。

1か所だけ確認すればいい?
できればチェーン全体の状態も確認しましょう。
Hondaの取扱説明書では、後輪をゆっくり動かしながらチェーンが滑らかに回転するか確認し、回転が滑らかでない場合や異音がある場合は清掃・給油などを行うよう案内しています。
つまり、たるみの数字だけではなく、
チェーンの固着、サビ、動き、異音なども一緒に見ることが大切です。
チェーンが緩すぎるとどうなる?
チェーンは少し余裕を持たせた状態が正常ですが、緩ければ緩いほどいいわけではありません。
規定値を大きく超えている場合は調整が必要です。
メーカーの取扱説明書でも、チェーンのたるみが規定値を超えている場合は調整するよう案内されています。
極端に緩い状態を放置すると、走行中の異音やチェーン周辺のトラブルにつながる可能性があります。
僕自身も、チェーンの潤滑不足やサビ、劣化によるトラブルを経験したことがあります。
それ以来、チェーンは注油だけでなく、たるみや状態も一緒に確認することが重要だと感じています。
チェーンを張りすぎてもダメ
逆に、
「緩いのがダメなら、ピンピンに張ればいい」
というわけでもありません。
メーカーがわざわざ「○〜○mm」という範囲を指定しているのは、適切なたるみが必要だからです。
張りすぎた状態も、チェーンやスプロケットなどに余計な負担をかける原因になります。
調整するときは自分の感覚ではなく、必ずメーカー指定値に合わせます。
自分でチェーン調整してもいい?
たるみの確認だけなら初心者でも比較的やりやすいですが、調整作業は少し難易度が上がります。
後輪のアクスルや左右のアジャスターを扱うため、左右の位置を正しく合わせる必要があります。
Suzukiの取扱説明書でも、チェーン調整では左右のアジャスターを調整し、前後スプロケットに対してチェーンが一直線になるよう合わせる方法が案内されています。
初めてで不安なら、
「測定は自分で、調整はショップ」
でもまったく問題ありません。
チェーンのたるみと注油はセットで確認する
たるみが正常でも、チェーンが乾いていたりサビていたりすれば良い状態とはいえません。
ヤマハも、チェーンのたるみ・アライメント・状態を確認し、洗車後や雨天走行後などには清掃や注油を行うよう案内しています。
チェーンの注油頻度については、バイクのチェーン注油はどれくらいの頻度?の記事で詳しく解説しています。
バイクのチェーン注油はどれくらいの頻度?
チェーンはいつ確認する?
チェーンのたるみは、日常点検として確認しておきたい項目です。Hondaも車種別Q&Aでドライブチェーンのたるみを日常点検項目として案内しています。
僕なら、長距離ツーリング前、洗車したとき、チェーン注油するとき、久しぶりに乗るとき、チェーン周辺の音がいつもと違うときに確認します。
ツーリング前などの日常点検については、バイクに乗る前のメンテナンスチェックの記事でも紹介しています。
バイクに乗る前のメンテナンスチェック
洗車したときにチェーンもチェック
洗車すると、普段見えにくいチェーン周辺まで確認できます。
そのときに、
たるみ、汚れ、サビ、潤滑状態、固着
などもまとめて見ると効率的です。
ヤマハも洗車後などのタイミングでチェーンの点検・メンテナンスを行うよう案内しています。
初心者向けの洗車手順については、バイクの洗車方法の記事で詳しく解説しています。
バイクの洗車方法
チェーンの調整をしてもすぐ緩くなる場合は?
何度調整してもすぐたるみが大きくなる場合は、チェーン自体の摩耗やスプロケットの状態も確認した方がいいです。
ヤマハも、チェーンだけでなくスプロケットの摩耗状態を点検し、摩耗が進んでいる場合には交換するよう案内しています。
無理に調整だけで使い続けず、ショップに相談しましょう。

バイクのチェーンは何cmたるんでいればいい?
車種によって違います。
例えばCL250は30〜40mm、Rebel 250は25〜35mmです。自分のバイクの取扱説明書またはメーカー公式情報を確認してください。
チェーンが少し緩いままでも乗れる?
メーカー指定範囲から外れている場合は、調整や点検をおすすめします。
「少しくらい」と自己判断せず、まず実際に測って規定値と比較します。
チェーンを張りすぎるとどうなる?
チェーンにはメーカーが指定する適切なたるみが必要です。
規定値より張りすぎた状態も避け、指定範囲へ調整してください。
自分で調整するのが怖い場合は?
測定だけ自分で行い、調整をバイクショップに任せても問題ありません。
駆動系は安全に関わる部分なので、分からない状態で無理に作業しない方が安心です。
まとめ|「何cm?」より自分のバイクの規定値を見る
バイクのチェーンのたるみは、すべての車種で同じではありません。
今回一番覚えておきたいのは、
「ネットで見た数字ではなく、自分の車種の規定値を確認する」
ということです。
規定値を確認したら、チェーン中央付近でたるみを測り、サビ・固着・注油状態なども一緒に確認します。
チェーンはバイクを走らせる重要な部品です。
数分で確認できるので、日常点検のひとつとして習慣にしていきましょう。
